今日、バンクーバーからオーロラが見えました【写真付き体験記】

オーロラの写真 おでかけ

(この記事は2025年8月15日に更新されました。)

2024年5月11日に、バンクーバーからオーロラが観測できました。

バンクーバーからオーロラが見れた場所や時間などを参考にしていただけると思い、本記事を書くことに致しました。

その時の出来事を、筆者の体験からリアルにレポートしていきます!

オーロラの出現に気付くまで

2024年5月11日のPM10時頃。

その日の仕事を終えて自宅に戻り、部屋で独り『地球の歩き方』を読みながら来るべきカナダのバックパックの計画を練っていました。

この時既にバンクーバー上空にはオーロラが出現しており、せっかく友人らが「オーロラ出てるぞ!」ラインをくれていたのに気がつかず、約1時間半後のPM11時30分頃にスマホを手に取りその異常事態を知ります。

Vancouver (バンクーバー) の街から見たオーロラ

「肉眼でもオーロラが確認できる場所」と「スマホのカメラを通さないとオーロラが確認できない場所」がありました。

もちろん時間帯にもよると思います。

順を追って詳しく書いていきます。

街からのオーロラ

時間は夜の11時半。

私はバンクーバーのJoyce Collingwood (ジョイス・コリングウッド)駅の近くの自宅にいたのですが、街の明かりのせいで空を見上げてもオーロラを確認することはできませんでした。

そこで「オーロラを観測するのに適した場所」に行く必要があると判断し、同じ家に住むハウスメイト3人を誘って出かけることにしました。

そうして家を出る時に私はミラーレス一眼と三脚を手に取りました。

筆者
筆者

この3か月前、日本円で約10万円を使いイエローナイフまで行ったのにオーロラを見ることができなかったことを思い出し、その時の私は強い復讐心に燃えていました。うおおおおおお(咆哮)

Burnaby (バーナビー) の公園から見たオーロラ

私たちは急いで電車に飛び乗り一つ隣のPatterson (パターソン)駅に向かい、目的地である最寄りの「オーロラを観測するのに適した場所」と思われるところへ到着します。

やってきたのは駅のすぐ隣にある大きな公園 “セントラル・パーク”

この公園は広大な敷地にうっそうと木々が生い茂っており街灯や民家、車の光の影響を受けません。

時間は既に深夜の24時。

空を見上げながら歩いているとうっすらと肉眼でもオーロラらしき光が確認できるではありませんか!

写真に写るかなーと、とりあえずカメラを掲げてみて驚愕します。

「めっちゃ見える!!!!」

その時の写真がこちら。

バーナビーのオーロラ

イエローナイフのツアーガイドにも言われましたが、どうやらオーロラというのは肉眼よりもスマホを通した方がくっきりはっきりとその姿を確認できるそうです。

ついに念願のオーロラを捕獲。しかしどこかで満たされない気持ちがありました。

「てか肉眼でもキレイなオーロラ見たくね?」

人間とは欲深いもので、バンクーバーからオーロラを見ることができただけでも御の字なのに、やはり夢見た「空一面に降り注ぐように光るヒラヒラとしたオーロラ」をどうしても見たい!という思いで支配されます。

「もっと暗いところに行こう」

時刻は既に24時30分。そう口にした私に対して次の日も仕事や学校があるハウスメイトたちがどのような顔を向けていたのか、深夜の公園の中で針葉樹林とオーロラと遠くに見える不審者おじさんという非日常が与える高揚感にあてられた私が推し量ることは、残念ながらありませんでした。

Stanley Park (スタンレーパーク)から見たオーロラ

ハウスメイトにUberでタクシーを配車してもらって4人でスタンレーパークへと向かいます。

結論から言うとここで見たオーロラが一番強く大きくキレイに見えました。

まず最初に向かったのはLions Gate Bridge(ライオンズ・ゲート・ブリッジ)を臨むProspect Point Lookout (プロスペクトポイント展望台)です。

ここは遠くに光る街明かりがキレイでしたがオーロラは見えませんでした。

ていうかオーロラ見に来てるのに街明かり見えちゃダメじゃん。

時刻は既に午前1時。

深夜にここまで来た時間的・体力的、そして金銭的コストに見合った成果を得ることができず、みな一様にくたびれてきているのが声のトーンからも感じ取れます。

しかし絶対音感も相対音感も無く、声にトーンの概念が失われた私は確かにこう言ったと記憶しています。

「てかもっと暗いとこ行かね?」

さぁ、いよいよ大詰めです。

ここは誰にも教えたくなかったオーロラスポット。多分オーロラの石碑とかそのうち建ちます。

先ほどのプロスペクトポイント展望台から歩いて11分の場所にあるProspect Point Playing Field and Picnic Areaにやってきました。

ここは以前スタンレーパークを散歩していた時に見かけた芝生の広がる場所で、木々に囲まれていて十分に暗く足元がフラットなので、安全に夜空を見上げることができます。

ここから見ることができたオーロラがこちら。

もちろん写真なので実際に目で見るより輪郭がはっきりとしていますが、肉眼でも十二分にキレイな “ヒラヒラカーテン” を拝むことができました。

大げさに加工するとこんな感じ。

三脚とミラーレス一眼でも撮影を試みましたが、おそらくiPhoneが自動で行っているデジタル補正の力にはどうしても及ばず、結局ほとんどの写真をiPhoneで撮影しました。

この時の時刻は午前2時。

オーロラ観測のピークを過ぎ、我々はスタンレーパークを後にして家に帰りました。

ハウスメイトの皆さん、わがままに付き合ってくれてありがとう。

連日のオーロラ出現?

オーロラを堪能したその翌日、なんとこの日の夜もオーロラが出現するというニュース記事が出ていました。

過去にも何度かバンクーバーからオーロラが見えたことがあったらしく、調べてみるとSpanish Banks Beach(スパニッシュ・バンクス・ビーチ)が絶好のオーロラスポットだということで、この日もハウスメイトらとオーロラ狩りに出かけることにしました。

スパニッシュバンクスビーチ
Spanish Banks Beach(スパニッシュ・バンクス・ビーチ)

同じように考えた人たちがわんさかとビーチに集まってきていました。

まるで花火大会でも始まるのかといった様相です。

午後9:30から11:30までの2時間粘りましたが、残念ながらオーロラは現れてはくれませんでした。

でもまぁお祭りみたいで楽しかったからいいかーなんて話しながら私(たち)のオーロラ狩りは幕を下ろしたのでした。

スパニッシュバンクスビーチの帰り道
ぞろぞろと帰宅

オーロラ観賞をする前に

なぜバンクーバーからオーロラを見ることができたの?

まずどうして今回バンクーバーからオーロラを見ることができたのかについて。

これは太陽で非常に強い太陽嵐が発生したことが要因で、今回の規模は「10年に一度」とも「2005年以来初めて」とも言われていました。

オーロラの発生する仕組みについてはこちらの記事でもわかりやすくまとめているので良ければ併せて読んでみてください。

バンクーバーからオーロラを見ることができる時期はいつ?

残念ながら次にオーロラを見ることができるのがいつなるのかの予測は難しいようです。

しかしオーロラ発生の兆候があれば必ずニュースや記事になりSNSなどで目にすることができます。

(実は今回も事前にニュース記事を見ていたのですが、あまり期待していなかったので当日まですっかり忘れてしまっておりました)

今回はオーロラ発生の数日前に最初の記事が出されていました。

またカナダのアルバータ大学が提供している【AuroraWatch(オーロラウォッチ)】というオーロラ予報を教えてくれる無料のサービスがありますので、こちらを確認してみるのもいいかもしれません。

AuroraWatchのリンクはこちら

まとめ

非常に珍しい自然現象なので今回は本当に運が良かったと思っています。

また次回チャンスが訪れた時に皆さんがオーロラを見ることができるのを祈っています!

またオーロラを見に行く際に夜間は冷え込むので防寒を忘れずに!

昼夜の寒暖差は日本以上です。気を付けましょう。

もっと本格的にオーロラを観測したい!という方にはやはりイエローナイフがオススメです。

こちらの記事にてイエローナイフの観光・グルメ情報を載せているので是非参考にしてみてくださいね

以上、最後までお付き合いいただきありがとうございました!

Sozoro