イエローナイフのオーロラ観賞で失敗しないためにやるべきこと

オーロラの写真 おでかけ

(この記事は2025年8月14日に更新されました)

オーロラの名所として世界的に有名なカナダのイエローナイフ。

しかしただ現地に行くだけでは綺麗なオーロラを観ることは難しいのが実情です。

そこで今回はイエローナイフでオーロラを観るために事前に知っておいた方がいいこと、気を付けるべきことを徹底解説していきます!

カナダに在住歴があり実際にイエローナイフにも行ったことがある筆者が、現地のツアーガイドから聞いた確実で新鮮な情報をお届けします!

イエローナイフってどんな場所?

Northwest Territories Legislative Assembly の頂上からの景色
ひと気の少ないオールドタウンの展望所から見た景色。ダウンタウンへ行くともっと活気があります。

イエローナイフ(英語でYellowknife)はカナダ北部のノースウエスト準州の州都で、移民の多いカナダではめずらしく未だに先住民が多く住む場所の1つです。

日本からは飛行機を乗り継いで行くことができ、イエローナイフへはバンクーバーで飛行機を乗り継ぐ行き方が一般的です。

イエローナイフの周囲は川や湖に囲まれていて、冬になると気温が-40℃まで冷え込むこともあります。

オーロラ以外にも博物館や有名なレストランがあるので、旅行先として日本人からも根強い人気があります。

航空会社に関することや空港から市街地までの行き方、他にもイエローナイフのオススメの観光・グルメ情報についてはこちらの記事で紹介しているので併せて読んでみてくださいね!

イエローナイフまで行ってオーロラを観る理由

そもそも何でみんなイエローナイフでオーロラを観るのでしょうか?

それはイエローナイフが “オーロラベルトと重なっているから” なんです。

オーロラベルトとは地球で最もオーロラの出現する確率の高いエリアを指す言葉で、そのオーロラベルトとしっかり重なっているイエローナイフでは、空を見上げればまさに一面のオーロラを観測することができるのです。

しかしオーロラはあくまでも自然現象なので、海外まで足を運んだとしても必ず見ることができるとは限りません。

しかしイエローナイフでは3日間の滞在でオーロラを見られる確率が95%以上と脅威の高確率を誇ります。

せっかく時間とお金をかけてオーロラを観に行くのだから、できるだけ確実にオーロラを観られる場所に行きたいですよね。

そんな旅人の思いもあり、イエローナイフが今日まで強く支持されているのです。

オーロラの豆知識

少し堅い話になるのでここは読み飛ばしていただいても大丈夫です。

オーロラの由来

実は “オーロラ” (Aurora)という言葉は英語圏では一般的な言葉ではないんです。

Auroraも確かに英語ではありますが、現地では “ノーザンライツ” (Northern lights) と呼ぶ方が馴染みがあるようです。

オーロラという呼び方は、かの有名なガリレオ・ガリレイによってつけられたとする説が有力で、オーロラのあまりの美しさからローマ神話に登場する女神のオーロラという名前をこの自然現象に名付けたそうです。

オーロラの仕組み

オーロラの発生には太陽が関係しています。

皆さんは太陽の表面が爆発する映像を観たことがありますでしょうか?

この爆発によって太陽から電子陽子が風のように地球に飛んでくることを「太陽風」と言い、太陽風に含まれる電子と陽子を「プラズマ」と言います。

この太陽風は北極をN極、南極をS極とする地球の磁力によって北極と南極に引き寄せられます。

そうして我々のはるか上空の大気圏で、大気中の酸素や窒素と、太陽風でやってきたプラズマとがぶつかり合って発光しているのです。

またオーロラは発光する高度でその色が変わります。

イエローナイフでツアーガイドをしている方が言うには

  • 地上20-100km : ピンク
  • 地上200-400km : 緑
  • 地上 400-600km : 赤

と変化していくそうです。

オーロラを鑑賞しよう!

オーロラが現れる条件

オーロラは毎晩必ず見られる訳ではないですが、観測するためには2つの条件があります。

暗闇であること

綺麗な星空を見る時と同じで、オーロラを観る時は暗い場所から観るようにしてください。

特に街の光が明るいと鑑賞に大きな影響が出るので、街を離れて郊外に行くのがいいでしょう。

満月の夜も普段より空が少し明るくなってしまうので、注意が必要です。

空が晴れていること

オーロラ観測は天候によって大きく左右されます。

オーロラが発生しているのは雲よりも遥かに高い場所なんです。

そのため雨が降ったり曇ったりしてしまうと、雲にさえぎられてオーロラを観ることができなくなってしまいます。

こればかりはどうしようもないですが、こまめに天気予報を確認しておきましょう。

誰も教えてくれないここだけの話!

湖の多いイエローナイフでは暖冬に注意が必要です!

暖かい冬には湖の湖面が凍らずに湖水が蒸発して雲を作ります。

その雲が空を覆い雨を降らせます。

そのため暖冬の年は天気の悪い日が多く、オーロラの観測率が格段に落ちてしまいます。

そのため冬にイエローナイフに行こうと計画している人は、その年の冬が「暖冬なのかどうか」という点について必ず調べるようにしてください!

イエローナイフでのオーロラ観測のベストシーズンは?

ベストシーズンは一般的には11月中旬から3月と言われています。

冬以外であればツアーガイドさんは9月がオススメとのことです。

9月になると葉っぱが黄色く色づいてきてキレイで、日照時間も短くなってきていてオーロラ観賞に向いているんだそうです。

夏は白夜といって夜でも太陽が沈まない時期があるので事前に調べておきましょう。

AuroraMAXを見てみよう

イエローナイフ上空にオーロラが出現しているかどうかはこちらのAuroraMAXというサイトから確認できるので気になる方は見てみましょう。

現地での動き方 (ツアー参加について)

現地ではオーロラ観賞 (夜間のみ) のツアーに参加をすることをオススメします。

自力でのオーロラ観賞も不可能ではないのですが、街明かりを避けるために個人で郊外に出ることが少し難しいのです。

郊外に出るのにタクシーかレンタカーの選択肢があります。

しかしイエローナイフでは街を離れたら携帯電話の電波は繋がらなくなってしまいます。

そのため帰りのタクシーを呼ぶことができません。

もし冬季にレンタカーで郊外に出て何かトラブルが発生した場合にも助けを呼ぶことができませんし、外気は寒いと-40℃を下回ってしまいます。

そんな中で立ち往生してしまっては非常に危険です。

またイエローナイフ空港から市街地へ行くバスや電車がないため、ツアーに参加して送迎サービスを利用するのがいいでしょう。

まとめ

イエローナイフでオーロラを確実に観たい場合はその時期が非常に重要です。

なんと2025年は太陽活動が活発になる年で、オーロラが普段より見えやすくなるそうです!

2025年の次は11年後の2036年なんだとか。

私は以前イエローナイフに行ったときに、残念ながらオーロラ観ることができませんでした。

そのため皆さんには同じような思いはしてほしくなくこの記事を書きました。

繰り返しますがイエローナイフを訪れるタイミングが一番重要なので、戦略的に旅行の計画を練ることをオススメします。

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました!

楽しい旅を!

Sozoro