カナダの首都オタワを5時間で観光してきた【トロントからの行き方も解説】

リドー運河 おでかけ

(この記事は2025年8月23日に更新されました。)

今回はオタワに日帰り【滞在時間5時間】で旅行してきたので、その時に実際に利用したモデルコースをご紹介します!

トロントからオタワへの最も速い行き方、最も安い行き方についても解説していきます。

なお現在、【夏のカナダ・アメリカ旅行】の7日目、今回のオタワで5都市目となります。

1日目の記事はコチラ (バンフ・カナディアンロッキー)

前回(6日目)の記事はコチラ (トロント)

オタワってどんなところ?

オタワ(英語でOttawa)はカナダの首都で、トロントと同じオンタリオ州に属しています。

カナダの政治の中心地で、世界遺産の『リドー運河』があることでも有名です。

オタワの人々は主に英語を話しますが、フランス文化が残るモントリオールが近くにあるため、フランス語も流暢である場合が多いです。

治安も良いので観光にもってこいの街ですが、冬場はかなり冷え込むので防寒対策は必須です。

なんでオタワが首都なの?

カナダの首都がオタワにあると聞いて「オタワ?どこそれ?」と思った方も多いでしょう。

どうして首都をトロントやモントリオール、バンクーバーなどの大都市に置いていないのでしょうか?

それは1850年代、カナダの首都をどこに置くかでケベックやモントリオール、トロントの間で激しい対立が起こっていました。

そこで1858年にイギリス(当時の大英帝国)のビクトリア女王によって、対立する各勢力の境界線上に位置するオタワが首都として選ばれたのです。

筆者のオタワに対する所感

「政治の中心」と聞くとかしこまった印象を受けますが、オタワは高い建物が少ないため空は広く、緑も多いのでとても開放的で晴れやかな気分になれる街です。

主要な観光地はそれぞれが徒歩20分圏内に全て収まっているので、効率よく周れば5時間で観光を終えることができます。

オタワ観光

トロントからオタワへ

行き方

今回は滞在中のトロントからオタワへと向かいます。

手段は「飛行機」、「VIA鉄道」、「長距離バス」の3つあるので、用途によって使い分けるといいでしょう。

交通手段ごとの特徴

飛行機・・・所要時間が1時間8分と最速だが最も運賃が高い

VIA鉄道・・・所要時間は約4時間半。運賃は飛行機とバスの間くらい。

長距離バス・・・所要時間は5時間半と最長だが運賃は最も安い。

今回はオタワでの滞在時間から逆算して、時間に余裕があったので「長距離バス」を使うことにしました。

長距離バス予約詳細

予約サイト:Busbud (バスバッド)

運航会社:RIDER EXPRESS (ライダーエクスプレス)

Toronto側のバスの発着場所:81 Bay St (Union Stn Bus Terminal, 2nd Floor)

Ottawa側のバスの発着場所:St-Laurent

往路:7:00AM-12:30AM

復路:5:30PM-11:00PM

往復バス運賃合計(1名):$59.54

トロントからバス乗車

トロントのユニオンステーションバスターミナルは新宿のバスタを小さくしたような感じで、バスが来るまでターミナルの建物内で待つことができます。

しかしターミナル内には小さな売店が一つあるのみで品揃えもそこまで多いとは言えないので、ターミナルに来るまでの間で事前に軽食などを購入しておくといいでしょう。

ターミナル内には電光掲示板が吊り下がっていて、どのバスがどのゲートに到着するのか分かりやすく表記してくれているため、迷うことは無いと思います。

オタワのバス停から中心地へ

5時間半かけてオタワまでやってきましたが、バスを降りたここはまだ郊外。

ここからは電車に乗り換えてオタワの中心地を目指します。

バスを降りたSt-Laurent (サン・ローラン)駅からO-Trainという電車に乗り、13分後にRideau (リドー)駅で降車します。

ByWard Market (バイワードマーケット)

バイワードマーケット

時刻は12:50PM

トロントを出発して約6時間後にやっと1つ目の観光スポットへ到着です!

オタワの中心地に位置するバイワードマーケットでは野菜や果物、花を販売しているだけでなくカフェやベーカリー、レストランなど多くのお店が立ち並んでいます。

バイワードマーケット

カナダの公設市場としては最大で、更に最も古い歴史を持っていて、設立されたのは約200年前の1826年だそうです。

毎年5月から10月は市場の外にまでお店が出店しており、辺り一帯が賑わいます。

私はここで軽食がてらスムージーを飲みました。($8)

観光の所要時間は1時間程度でしょう。

BeaverTails  (ビーバーテイル)

バイワードマーケットのビーバーテイル

オタワの有名な食べ物「ビーバーテイル」をご存知でしょうか?

ビーバーテイルはカナダの象徴的なスイーツの一つで、ここバイワードマーケットが発祥なんです。

楕円形に形作られた揚げパンにシナモンシュガーやチョコレートソースなどをトッピングして食べます。

現在ではカナダ全国に出店しており、国民的な人気を博しています。

私のオススメはシナモンと砂糖をまぶした定番の「The Classic」です!

他にもカナダの名物スイーツや料理をこちらの記事で紹介しています。

Notre Dame Cathedral Basilica (ノートルダム大聖堂)

オタワのノートルダム大聖堂

このノートルダム大聖堂はオタワで最も古い教会で、1865年に完成しました。

モントリオールやケベックの同名の聖堂よりも静かで落ち着いた美しさが感じられ、より「リアル」な教会の空気を肌で感じることができます。

オタワのノートルダム大聖堂

教会内の精巧なステンドグラスの評判が高く、内部は無料で見学をすることができます。

15分ほど滞在していきました。

Maman (ママン)

ママン

カナダ国立美術館の前に設置されている蜘蛛の巨大彫刻ですが、見覚えのある方はいらっしゃいますでしょうか?

そうです、六本木にある蜘蛛の彫刻と同一のものがここオタワにも設置されているんです。

現在常設で置かれているママンは世界に7体あるんだそうです。

“Maman” とはフランス語で “母” を意味する言葉で、この蜘蛛も母親としてお腹に32個の大理石の卵を抱えているそうです(落ちてこないか心配)。

10mもの高さがあり、近くで見るとなかなかに圧巻です。

Parliament of Canada (カナダ国会議事堂)

カナダ国会議事堂

オタワのシンボル的存在のカナダ国会議事堂は中央棟と東棟、西棟の3つで構成されるゴシック様式の建物です。

石造りのこの重厚な建築美を一目見ようと多くの観光客が訪れます。

Rideau Canal (リドー運河)

リドー運河

全長202kmにも及ぶ北米最古の運河で、世界遺産にも登録されている場所です。

もともとは軍事利用目的で1832年に開通されましたが、実際にそのような使われ方をすることはなく、物資や移民の輸送に使われたようです。

私が訪れた際には実際に水位を上げ下げして船を通過させているところを見ることができました。

リドー運河のロックマスター
“Lock Master” と呼ばれれる彼らによって運河の水位がコントロールされます。

水門の脇には草むらやベンチがあるのでここでゆっくりとくつろいで、帰りの時間まで過ごしました。

オタワからトロントへ

行きで使ったルートをそのまま戻ってトロントへと帰ります。

St-Laurent駅から5:30PMに出発するバスに乗り、トロントに着いたのが11:00PMでした。

ゆっくり夕飯を食べる時間が無かったので、買い置きしておいたカップ麺を宿で食べて就寝しました。

8日目へ

明日は再びトロント市内を観光して周ります。