(この記事は2025年7月24日に更新されました。)
「Stevestonがどんなところか知りたい」
「観光の見どころや楽しみ方を教えて!」
「日本と強い繋がりのある町ってどういうこと?」
皆さんはスティーブストンという町をご存知でしょうか?
美しい景観と多くの観光スポットで人々に愛される、カナダの港町です。
今回はバンクーバーから日帰りでスティーブストンに訪れたので、その時の実際の写真と共にオススメの観光スポットやスティーブストンへの行き方を解説します!
Steveston (スティーブストン)とは?

カナダ第3の都市のVancouver(バンクーバー)。
その南に隣接するRichmond(リッチモンド)の南西部の港町です。
古くから漁が盛んで、今も漁村としての面影を残しています。
かつて多くの日本人が移り住んだ場所としても知られており、故郷から遠く離れた土地で生きる日本人移民の営みを、複数の史跡から学ぶことができます。
またWhale Watching(ホエールウォッチング)の名所としても知られており、運が良ければクジラだけでなくアザラシやアシカ、シャチまでもが見られるそうです。
日本人移民の歴史
1800年代の後半頃、スティーブストンでサケ漁をするために日本(特に和歌山県の集落)から多くの漁師が出稼ぎとしてこの地にやってきました。
中にはそのまま定着する者も多く、スティーブストンにはカナダ最大の日系人コミュニティができ、町の大部分を日系人で占めるほどでした。
漁以外にも缶詰工場や製材所で働く人も増えましたが、そんな彼らに転機が訪れます。
第二次世界大戦の勃発です。
当時のカナダ政府から「日系人は適正外国人だ」とみなされ、移住や日本への帰国を強制されたことでコミュニティそのものが消失してしまいました。
戦後一部の日系人がスティーブストンに戻ってきたことで、全盛期には及ばないながらも日系移民の歴史が現在まで脈々と紡がれています。
Steveston (スティーブストン)のオススメ観光スポット
Fisherman’s Wharf (フィッシャーマンズワーフ)

早速大本命!スティーブストンといえばここ、フィッシャーマンズワーフです!
アメリカ西海岸の海に面した場所ではこうした開放的な観光地が数多くありますが、ここスティーブストンもそれに通ずるものがあります。

サンフランシスコのフィッシャーマンズワーフほどの規模はありませんが、海に沿って立ち並ぶレストランで新鮮なシーフードをいただくことができます。
また新鮮な鮮魚の販売もしており、エビやサケ、タラやウニなどを買うことができます。
名物 “フィッシュアンドチップス” を食べるならココ!【Pajo’s(パジョス)】

フィッシャーマンズワーフを歩いていたらお腹が空いてきましたね・・・
ということで早速お昼ご飯にしましょう!
どうせなら人気店に行きたい!
北米の港町に来たら必ず食べたいのがFish and Chips(フィッシュアンドチップス).

そんなあなたにオススメなのがこちら。
Pajo’s Fish & Chips at Steveston Wharfです!
11時ごろから21時まで営業しているので、ランチにもディナーにもうってつけですね
Pajo’s Fish & Chips at Steveston Wharfのホームページはこちら
Gulf of Georgia Cannery National Historic Site (ガルフ・オブ・ジョージア・キャネリー)

1894年に建造された缶詰工場で現在は博物館として営業しています。
設立から8年もの間、BC州での最大の規模を誇っていましたが創設から85年後の1979年に工場が閉鎖。
以降は国定史跡として一般公開されることになりました。
博物館となった現在、毎日10:00から17:00までの見学が可能です。
通常大人は$13.25の入場料が必要ですが、なんと無料で見学できる場合があります。
例えば2025年の6月20日から同年9月2日までは入場が無料となっているので、もし博物館の見学を検討しているのであれば一度公式ホームページでその時の入場料を確認してみるといいでしょう。
Gulf of Georgia Cannery National Historic Siteの営業時間と入場料のページはこちら
Britannia Shipyards National Historic Site (ブリタニア・シップヤード)

ブリタニア造船所は国定の史跡で、造船所だけではなく缶詰製造や漁業が盛んだったエリア一帯の公園です。
造船工場やそれらの仕事に従事していた人たちが生活していた小屋など、合わせて10棟以上の建物を入場料無料で見学することができます。
その中でもメインとなる大きな建物は1889年に缶詰工場として建設されました。
海辺近くに作られたのは魚の工場への運搬の利便性の為だったようです。
1901年以降は乱獲などが原因で不漁の年が続き、1918年に缶詰工場は造船所へと姿を変えます。
そこから大戦を経て多くの建物が取り壊されるか、場所の移し替えを余儀なくされました。
しかしそれからしばらくしてこの土地がリッチモンド市の手に渡り、1992年に国定史跡に指定されるに至りました。
以上が簡単な歴史の紹介です。
見学できる展示の数が多いので、所要時間を1,2時間ほど見積もっておくと安心です。
しかし17時に全ての建物が同時に閉鎖されるので注意が必要です。
見学はお早めに。
以下に見学しながら撮影した写真をシェアします。







Britannia Shipyardsの公式ホームページはこちら
Garry Point Park (ギャリー・ポイント・パーク)

スティーブストンの南西端、海に突き出す半島のような形をした公園です。
非常に広い公園なので散策をしたりベンチに座って休んだり、楽しみ方は自由です。
海に目をやれば近くを船が走っており、夕暮れ時になれば美しい夕日を拝むことができます。
また公園入口に売店があるので、ここで飲み物や軽食を手に入れることもできます。
暑い日でも夕方になれば涼しく過ごせるので、観光の最後にここで夕暮れを楽しむことをオススメします。
スティーブストンへの行き方
バンクーバーのダウンタウンからのアクセスと仮定します。
まずCanada Line(カナダライン)に乗車して、Richmond-Brighouse Station(リッチモンドブリッグハウス駅)で降車します。
そこからバスに乗り継ぐのですが、スティーブストンまで向かうバスは複数あります。
#401 に乗る場合
Steveston Exchange @ Bay 1 で降車
#402に乗る場合
NB No. 1 Rd @ Moncton St で降車
#406に乗る場合
Southbound No. 1 Rd @ Broadway St で降車
オススメは#402のNB No. 1 Rd @ Moncton St での降車です。
スティーブストン中心地のバス停なのでほとんど歩くことなく観光を始めることができます。
まとめ

以上、スティーブストンの見どころ、楽しみ方のご紹介でした!
1年間バンクーバーに住んでいて色々なところに遊びに行きましたが、私が一番お気に入りの場所がここスティーブストンでした!
海と緑が映える綺麗で開放的な景色は、散歩しているだけでとても清々しい気分になれます。
バンクーバー近辺に住んでいる人には絶対に一度は訪れてみて欲しい場所です。
他にもバンクーバー付近、カナダ国内の観光情報の記事を書いているので、よろしければ他の記事も読んでみてくださいね。
それでは最後までお付き合い頂きありがとうございました!
Sozoro